棋撰集
『方丈記』 より
玖.筑波大学素粒子理論研究室 順位戦 第二局 (弦の君 ー 安芸の司)
戦形は相掛かりになった。
安芸の司の選択は△9三香〜△9二飛という端からの強襲であった。
3筋の攻防は後手に軍配が上がった。
後手の好調な攻めが続くものの、弦の君の粘り腰が決め手を与えない。
▲4一龍と回った手に対し△4二金と寄って受けたが、これは大悪手だった。
投了図以下、▲4二龍 △3五玉 ▲4三角成 △3六玉に▲3八金と押さえておけば、入玉をめぐるまだまだこれからの将棋だった。拾. 筑波大学素粒子理論研究室 順位戦 第四局 (点睛法師 ー 弦の君)
秘策『銀冠穴熊』が図に当たった。
▲3四歩と垂らして攻めの継続を図る。
後手は馬を自陣に引き付け、徹底防戦の構えを取った。
ここでじっと端歩を伸ばして力を貯めた。
運命の分かれ道は113手目▲3二銀と打ち込んだ局面で訪れた。
114手目、後手の選択は△2一金と受けに回る手であった。