第1回 Unixコマンドに慣れよう
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1.基本操作 これまではWindowsでMathematicaを扱いましたが、今回はLinuxでログインしましょう。ログインできたらターミナルを立ち上げましょう。ターミナルをインストールされているプログラムから探してもいいのですが、UbuntuというOSではショートカットコマンドがあり、デスクトップ画面のままで以下のように入力するとターミナルが立ち上がります。 [Ctrl]+[Alt]+[T] 「Unix」とはもともと、このターミナルの画面だけを使って操作するタイプのOSを指します。LinuxはUnixをもとに開発され、より使いやすくしたものです。 どちらもWindowsやMacよりも費用を抑えられて、かつ安定的に動作するので、企業や大学などでよく用いられています。 LinuxやUnixの特徴は、ターミナルを用いた操作にあります。最近のLinuxはターミナルを使わずとも、マウスでポインタを操作して、ウインドウを出したり消したり、というようにWindowsとほとんど同じように操作ができます。しかし、Linuxの良さはこのターミナルを用いた操作にあります。この授業では、基本的にこのターミナル画面を用いた操作法を学びます。 |
a) ディレクトリの移動ができるようになろう |
まず、ターミナルにpwdと入力してenterを押してみましょう。
こうなりますね。最後のishiki.goro.gmという部分はアカウント名で、ここは人によって変わります。この出力は「今自分のいる場所
(カレントディレクトリ)は/home/********だよ」ということを意味しています。このようにpwdというコマンドは、今いる場所「カレントディレクトリ」を表示するのに使うことができます。
ここにDesktopというおなじみのディレクトリがありますね。今いる場所はデスクトップを含んだ、一つ上のディレクトリだったわけです。次に、ディレクトリを移動してみましょう。cdというコマンドによって今いる場所(カレントディレクトリ)から移動することができます。cdを使ってデスクトップに移動してみましょう。cd Desktopと打ちましょう。コマンドを打ったら、enterを押すのを忘れないようにしましょう。
移動したら、pwdで自分の場所をチェックしてみましょう。
確かにカレントディレクトリがデスクトップになっていますね。こうしてデスクトップに来ることができたわけです。
デスクトップを見て下さい。compphysという名前のフォルダができたと思います。(ターミナルで隠れている場合は、マウスを使ってターミナルをどけてください)この授業ではマウスを使うのは邪道なので、マウスなしでもフォルダができたことを確認できなくてはいけません。lsコマンドを使えば確認できますね。
確かにcompphysがありますね。このように、ターミナルではコマンドを打ってenterを押す、という操作の繰り返しにより、いろいろな操作が可能です。「なんかめんどくさい」、「マウスを使った方がいい」とか思う人もいるかもしれませんが、このターミナル操作にはそれなりの利点があります。この授業ではこの利点について紹介できればと思います。 練習問題
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b) emacsを使ってみよう |
まず、compphysの下に作ったtest1のディレクトリに移動しましょう。今度はここで、テキストファイルを作ってみましょう。Unixには標準的なテキストエディタとして、「emacs」が搭載されています。emacsを使ってtest.txtというファイルを作ってみましょう。まず、emacs test.txt [enter]としてみましょう。すると、emacsが立ち上がり、test.txtという新しいファイルを編集する画面に移ります。 試しに、この画面で「abc」と打ってみましょう。 このままファイルを保存するには「ctrlボタンを押しながら x s の順に入力」します。 ctrlボタンはずっと押しっぱなしにしましょう。これで保存できたことになります。emacsの最下段の欄に以下のように表示されれば保存成功です。 保存出来たらemacsを終了しましょう。終了するためには「ctrlボタンを押しながら x c の順に入力」しましょう。emacsを無事終了できたら、今作ったファイルがあるか、lsコマンドで確かめてみましょう。無事test.txtというファイルができていたら、今度はその中身をチェックしましょう。「cat test.txt [enter]」としてみましょう。catはファイルの中身を表示するコマンドです。先ほど入力した「abc」が表示されたでしょうか? 次に、test.txtを編集してみましょう。「emacs test.txt [enter]」とすると、今度はすでにtest.txtというファイルがあるので、この既存のファイルを編集することができます。abcとすでに書いてあると思いますので、これに2文字付け足して「abcde」としてみましょう。その後また保存して、emacsを終了してください。そして、きちんとファイルが編集できたか、catで確かめましょう。 練習問題
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c) 絶対パスと相対パス |
cdでディレクトリを移動するときには、移動先を指定する必要がありました。また、catでファイルを見る場合も、ファイルを指定しなければいけません。このように何かの場所を指定する場合には、二通りのやり方があります。この二つは、絶対パスと相対パスと呼ばれます。相対パスとは、今のディレクトリから見てどの位置にあるか、という指定の仕方です。例えば上で出てきたcd ../ というのは、今のディレクトリの上のディレクトリに行け、という意味ですから、相対パスの一つです。他にも例えば cd ./test1/test2 という書き方も、今のディレクトリ(./)の中のtest1の中のtest2の中に行け、ということですから、相対パスになります。逆に、絶対パスというのは ./ や ../ を使わずに指定する方法です。pwd で表示されるのは絶対パスです。 練習問題
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d) 便利な操作法 |
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