1.数式処理
まずはMathematicaを起動しましょう。
[スタート] ⇒ [Wolfram Mathematica 10]
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a) Mathematica を電卓代わりに使おう!
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ウィンドウ「Untitled-1」がアクティブになっていることを確認し、
1+1を入力してみましょう。
こうなりますね。最後の「1」の後の棒は点滅しているはずです。
次に[Shift]を押しながら[Enter]を押します。
このように簡単に足し算が出来ました。
Mathematicaでは
式を入力してから[Shift-Enter](Shiftを押しながらEnterを押すの意)が基本操作です。
以下に従って、他の四則演算やべき乗など、いろいろ試してみましょう。
練習問題
- 5-1と入力して[Shift-Enter](Shiftを押しながらEnter)を押してみましょう。
(以下、[Shift-Enter]はいちいち書かないことにします。)
- 掛け算は「*」で表されます。2*3を計算してみましょう。
- 掛け算はスペースでも代用できます。2 3と入れてどうなるか
やってみましょう。
- 割り算は「/」の記号です。2/10を計算してみましょう。
- 前の問の答えは1/5と出ますよね?一方で、2.0/10あるいは2/10.0
とするとどうなるでしょうか。
- 答えを小数で表す方法として、N[...]という関数があります。N[2/10] と入力して実行してみましょう。
- 冪は「^」を使います。2^3を計算してみましょう。
- N[2^(-2)]を計算してみましょう。
- 冪の記号「^」を入力するとき、ctrlキーを押しながら^を押してみましょう。
- 割り算の記号「/」を入力するとき、ctrlキーを押しながら/を押してみましょう。
- いろんな計算をやってみましょう。
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b) Mathematica の組込み関数
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Sin[ ], Cos[ ], Tan[ ], Log[ ], Exp[ ], Sqrt[ ]
など、必ず大文字で始まります。
- 例1:
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4の平方根を計算してみましょう。Sqrt[4]と入力して[Shift-Enter]としてみましょう。
(一応もう一度書きますが、[Shift-Enter] は[Shift] を押しながら[Enter]を押すの意)
- 例2:
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sin(π/2)を計算するには、Sin[Pi/2] [Shift-Enter]
と入力します。
- 例3:
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Sin[Pi/3]を入力して[Shift-Enter]とするとどうなりますか?
数値的に値を求めたいときは、N[Sin[Pi/3]]と入力しましょう。
練習問題
- Tan[Pi/4]を計算してみましょう。
- N[Exp[100]]を計算してみましょう。
- ?Sinと入力して[Shift-Enter]してみましょう。関数の説明が見られます。
- N[ ]も組み込み関数の一つです。?Nと入力して使い方を見てみましょう。
- いろいろ試してみましょう。
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c) 近似値
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近似値を求める方法として、上ですでにN[ ]という関数を導入しました。
これは重要なので、もう一度まとめておきます。
N[ ]を使う代わりに、近似値を求めたい式に続き、//N
(スラッシュ2つに大文字のエヌ)を入力してもOKです。
- 例1:
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sin(π/3) の近似値は次のように求まります。
- 例2:
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N[Pi]とPi//Nを両方計算してみると、どちらも同じ値を返すはずです。
練習問題
- N[Pi,10]として[Shift-Enter]としてみましょう。
- N[Pi,15]とするとどうなるでしょう。
- いろいろ試してみましょう。
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d) 代数演算(式の展開と因数分解)
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- 例1:
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(x+1)^2 と入力してみてください。どうなりますか?
また、上の計算の直後に Expand[%]
と入力しましょう。
% には直前の計算結果が(自動的に)入ります。
次に Factor[%] と入力します。元に戻りましたか?
練習問題
- Expand[(x+1)^3]を計算してみましょう。
- Factor[x^2-4x+3]を計算してみましょう。
- Seriesというコマンドは、テーラー展開に使えます。
Series[Exp[x], {x,0,3}]として実行してみましょう。
これはExp[x]をx=0のまわりでxに関して3次までテーラー展開せよという意味です。
- 上の例1のように、%を使えば直前の結果が引用できます。
これと同様に、%%は二つ前の結果、%%%は三つ前の結果を引用できます。
より一般に%...%とkこ並べるとk回前の結果が引用できます。また、%15と書くとOut[15]の結果を引用できます。これらを試してみましょう。
- いろいろ試してみましょう。
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e) 数の代入
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- 例1:
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a=1[shift-enter]とするとaに1が代入されます。
a=1と再び表示されるのを避けるためには、a=1; [shift-enter]とします。
いくつか同時に代入したいときは、a=1; b=1; [shift-enter]と続けて入力してもOKです。
練習問題
- c=1; d=2; c+d [shift-enter]としてみましょう。
- 上をやった後、Clear[c]; c+d [shift-enter]としてみましょう。
- そのあと、Clear[d]; c+d [shift-enter]としてみましょう。Clearはどういう意味か分かりますか?
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