第2回 役立つコマンドとシェルスクリプト
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2.シェルスクリプト これまでいろいろなコマンドを説明してきましたが、何かをするのにいちいちコマンドを打つのは面倒で、Windowsの方が断然便利だな、と思った人も多いと思います。しかし、Unixにはシェルスクリプトというものがあり、それが使えるようになるとUnixの便利さを多少は実感してもらえると思います。ここではシェルスクリプトについて学びます。 |
a) シェルスクリプトとは? |
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b) シェルスクリプトの実行 |
さて、上で作成したシェルスクリプトを実行してみましょう。まず、カレントディレクトリにtest.shがある状態にしてください。そこで./test.shとすれば基本的に実行ができます。しかし、これをやってみると
となってしまって実行できません。実は、最初に実行するときにはファイルの「実行権限」を与えないといけません。各ファイルには見る権利、書き込む権利、実行する権利のあるなしが設定されていて、このうち実行する権利をオンにしないとシェルスクリプトの実行はできないというわけです。権限を変更するにはchmodというコマンドを使って以下のようにします
755が何を意味するかはここでは詳しく述べませんが(気になる人は調べてみましょう)、これで実行権限が与えられたことになります。さて、あらためて./test.shとしてみましょう。
こんどはきちんと実行できましたね。実行出来たら、試しにもう一度実行してみましょう。二度目以降はchmodをする必要はありません。 |
c) 練習問題 |
さて、先ほど最も簡単なシェルスクリプトの例を紹介しましたが、やはり何事も慣れるためには「自分で考えてやってみる」のが一番です。時間がある限り、以下で挙げるようなシェルスクリプトを各自で作成して、うまくいくかどうか試してみましょう。
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